ブログには向かない体質の私が伝えたいこと
ブログをあげるって大変ですね。
だって、ブログって
「私はこう思うんですよ」って発表するようなものです。
周りからどう思われるか心配な人にとって、すごくハードル高いんです。
遺族との一場面を書くときは、嫌な思いする人がいるんじゃないか?
誤解をされるんじゃないか?と何度も消したり、書いたり・・・。
B型自由奔放!私がしたいようにするわ~!という仮面をかぶってますが、
間違ったことしたくない、バリバリの長女気質なんです。
これは、完全に向いてないですよね
それでも、葬儀業界に入ってから、私の中には伝えたいこと、これって変だよねってことが少しずつ積み重なっていきました。
これって変だよね
ある納棺士が、ご自宅で行う納棺式に伺ったとき、ご遺族と話していると、
「お父さんは浴衣ではなくスーツを着せたかったけど、やっぱり無理だよね」
と言われたそうです。
もちろん着せ替えは出来るし、納棺士も着せ替えたいと言っているご家族に
「大丈夫ですよ、着せ替えましょう!」言いたいですが、、、。
遺族の後ろにいる葬儀担当者は余計なこと言うなよー!という目でこちらを見ています。
きっとご遺族の要望を聞いた、担当者の判断で着せ替えは無理ですよと伝えたのでしょう。
葬儀会社からの依頼でご家族のもとに伺っている以上、私たちは何も言えません。
そのご自宅に伺った納棺士はベテラン納棺士だったので、スーツにはさみを入れて着せ替えすることなく、まるで着ているようにスーツをお体に沿わせました。この苦肉の策でご遺族と葬儀担当者の両方が納得できたのです。
でもこれって変だよなと思うのです。
まだまだ、他にもあります。
亡くなった方の体をドライアイスで冷やすのは腐敗を防ぐために必要なことです。
だけど、亡くなった方が組んだ手の上にドライアイスを置くのはどうでしょう?
カチコチに固まった手をご遺族の目に晒すのさえ躊躇します。そしてご遺族は手に触れるてお別れすることが出来なくなってしまうのです。
私が伝えたいこと
ご遺族の中には、お葬儀や納棺式という時間を自分らしいお別れする場にする立派な「おくりびと」がいます
その人達の共通点は、お別れの仕方を知っていることです。
好きなものに着せ替えができる
棺の中に思い出の品を入れることができる
故人の思い出を語る場がある
故人に伝えたいことがある
故人にしてあげたいことがある
そんなことを知っている事が大切だったりするのです。
例えば
ご主人が好きだったコーヒーを飲みながらお別れがしたいという奥さまがいらっしゃいました。
部屋の中はコーヒーメーカーからのコーヒーの香りでいっぱいになり、いつも聞いていたジャズがながれるなかでの納棺式でした。
こんな素敵なお別れができるなんて、たくさんの人に伝えたい。
というわけで、てんでブログ向きの性格、体質ではない私がブログを書いているわけです。
ははっ、結局のところブログを書かない言い訳をもっともらしく書いてみました。