アラフィフ女は暗闇に吠える
今週のお題 運動不足解消
「暗闇エクササイズ」にはまる訳
「納棺士」の私はよく「大変なお仕事ね・・・」と声をかけていただくことがあります。
この「大変」にはいろんな意味が含まれていると思います
ご遺体の状態も様々でしょう、だから「大変」よね。や他にも、自分より大きな方の着せ替えをしている時の「大変」さなど、確かに体力的な「大変」さもあります。
確かに亡くなった方の移動は力仕事です。
最近では大学を出て納棺士を目指して入社する新卒者も増えてきました。入社時には弱弱しく細かった新入社員も1年も経つと二の腕には筋肉がつき、だいぶ、たくましくなってきます。
しかし基本的には移動は車。葬儀の場ですのでバタバタと動くこともありません。ご遺体へのメイクや着せ替えは基本中腰。となれば運動不足や腰痛は職業病と言えます。
納棺士になり10年が過ぎ毎年1キロずつ増加してきた私にとって運動不足は健康な生活を脅かす最大の敵!といっても過言ではありません。
エステに行き、これでもか!と脂肪を揉みまくっていただいたり、炭水化物を食べないダイエットをしたり、食べるもの記録をしてみたり・・・いろいろなダイエットはしてみたものの、効果がなく結局長続きはしないのです。
そんな私がジムに通い始めたのは1年前。
「暗闇エクササイズ」専門のジムです。
なぜ、続かない私が暗闇エクササイズにハマったのか?
一番の要因は暗闇にあると思います。暗闇は自分の姿が見えない。
50歳手前の自分が、汗だくになって動き回ってる姿なんて見たくないのですよ!
しかもあれですよ。ジム側も女性が通い続けるためにインストラクターに若い男の子を投入してくる訳で、もう、私ぐらいになるとそんな手にはのらない!必要ない!
とは言え、柴犬の子犬みたいな顔で、今日も頑張ってましたね、ちゃんと見てますからね。
なんて言われると、え、そう?う、うん。がんばりまーす。とか、めちゃくちゃ照れている自分がいるのです。
まぁ、とにかく現実を忘れる事が出来る「暗闇」というのが、とても大切で、非現実な暗闇で私は痩せて綺麗になった自分を想像して、必死にスクワットや腹筋を鍛える為の運動をしています。
もう一つの暗闇エクササイズの魅力はミラーボール、と音楽。
私の年代は若かりし頃、夜遊びに行くとなるとディスコでした。クラブではなくディスコです。ユーロビート大音量でかかる中、みんなで決まった振りつけでフー!フー!と盛り上がっていました。
つまり、ジムで暗闇、ミラーボール、音楽となれば、パブロフの犬のように条件反射で気分は上がってしまうのです。
仕事が忙しいと、月に3日ぐらいしか行けない為、今のところ成果は見えてこないのですが、仕事で体を動かすことの少ない私には今後も楽しく続けられる運動にしていきたい。多分この後無事に歳を重ねていく事が出来たら、私は60、70歳になってもミラーボールの下でフー!と運動している。
それは、それで幸せだと思います。